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高田賢三 回顧展で思ったこと

先日の6月27日で終わってしまったが、高田賢三回顧展に
行きたくさんの彼がデザインした服などを見て、何を
思ったか、ちょっとだけ書いておこうと思う。

回顧展では、文化服装学院の卒業生である高田賢三氏の
学園に保管されている多くの作品や写真など1970年から
80年代のパリモードを牽引した足跡を辿るもの。
  KENZO.jpg

  文化ミュージアム.jpg

回顧展のチラシにも使われているこの写真↑の1981年-82年秋冬
の赤い花柄プリントをふんだんに使った「ロシアルック」。

花柄とは対照的な厚手でモノトーンのベストやロングスカート。

この赤い生地の花柄はロシアというよりむしろベトナムや
中国っぽい。


今のようにグローバル化という言葉も「サスティナブル
ファッション」や「エシカルファッション」などいいう
言葉もなかった当時。

彼の服にはそんな言葉はちっとも必要ではなく。

懐かしさやノスタルジーを感じる服の数々。そして、
質の
高いていねいな手業を駆使
した服の数々。そこには、浪漫や
冒険、夢があったに違いない。


今、アジアやアフリカの国で作ったものは、どれもサスティナブル
でエシカルで、と定冠詞が付いたかのように売り出されていく
モノたち。

スルシィは何を見据えて何を表現し、何を残せるのか。

サスティナブルでもなく、エシカルでもない、なんでもない
スルシィのラフィアバッグはどこまで通用するのか。

高田賢三の回顧展を見て、そんなことを思ったのでした。。。



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