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ファッションショー - 1

何度かこのブログにも書いたと思うのですが、編み子さんたちの
中からデザイナーも育って欲しいとの思いから、年に一度自分で
バッグのデザインをし、それを編み発表するコンペティションを
しています。

私がクリスマスパーティの時に全員のバッグの感想をみんなの
前で言い、上位入賞者を発表しています。

上位入賞者には賞金と副賞もあげているので、今やコンペティションの
結果発表は年間行事の一つになっています。

いいところは褒め(私が思いつかない編み方や形など、おう、い
いじゃない、と思うこと毎回あり!)ここをこうしたらもっといいと
思うよ、と辛口コメントも言い、う~ん、何も取り柄がないな、という
バッグでも何か見つけて、言葉にして伝えるようにしています。

それに、他の編み子さんがどんなバッグを作ったかも見られて
刺激にもなるし、また私がどんなコメントを言ったのか、今後の
参考になるので、編み子さんたちはみな真剣です。

これらのコンペティションバッグは、百貨店のイベントで販売して
いるのですが、もちろん1点もの、毎年、完売です!

せっかく自分でデザインし編んだバッグ。

ファッションショーで大勢の観客に見てもらったらどうだろう、
これからの仕事の励みに、また自信なるかもしれない。

そして編み子さんの子供たちは、ランウエーを歩くお母さんを
「ママ!カッコいいー!」と自慢に思うだろうし、ご主人は「いつも
何か編んでいるなと思っていたけど、おぅ、うちのヤツ結構いい
もの作るじゃないか」と惚れ直すかもしれません(笑)。

家族のスルシィに対する理解も深まること間違いなし!

ということで、来る4月1日(土)夜の8時から、セブの地元
カルカルでファッションショーをすることになりました!

見に来る人たちは夕飯を食べてから来るそうなので、
フィリピンでは夜の開演が普通だそうです。


今回の滞在中(2月22日~27日)に2度ほど、スルシィの
ファッションショーをプロデュースしてくれる方々(みなさんゲイ)
と打ち合わせをしてきました。

このゲイのお兄ちゃんたちが、楽しくって…(笑)!

つづく


スルシィの編み子さんたち(Rosario編)

セブのスルシィの編み子さんたちのほとんどは、工房に市民の足・
チャッピー(バイクに幌付きの対面式の小さな座席が付いたもの)に
乗って、通ってきています。

でも、山の方に住んでいる編み子さんたちは、このチャッピーでは
舗装されていない山道は危険だし、バイクでも小一時間かかるので、
工房の先生クラスの編み子さんが2週間に一度、街の中心地で
バイクをチャーターし、10人ちょっと編み子さんがいるRosario
(ロザリオ)という村に通っています。

2週間に一度Rosarioへ行ったら、出来上がっているバッグの
チェックをし、工賃を支払い、新しいデザインの編み方を教え、
行きはラフィア糸を、帰りは仕上がったバッグをバイクに積んで
工房まで帰って来ます。

その村の村長さんもスルシィに理解を示してくれ、雨が降れば
幼稚園(つまり、屋根付き)を開放してくれたり、とても好意的です。

でも、その幼稚園は電気がなく、昼間でもちょっと薄暗いので、
編み子さんたちは、外のこのベンチに座って手を動かし、分から
ないところを教えあったりしています。

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でも、このベンチ、屋根はボサボサ、屋根のつっかえ棒は曲がっているし、
長年、風雨にさらされてきたベンチは、ご覧のとおり。

たくさんの人が座ったら今にも、ガシャと潰れないか心配だったので、
お世話になっているお礼も兼ねてスルシィが新しいのを作ることにしました。

今のと同じ、屋根はニッパ椰子の葉、ベンチは竹製です。

1週間ぐらいで新しいのが出来上がるとのこと、次回行った時には
安心して座れそうです(笑)。

これで、みんなの憩いの場が復活です!


スタディ ツアー

先日、日本から女子大生がセブの工房に来ました。

まず、編み子さんちの家庭訪問。

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編み子さんMyrnaの家。
Lucilの説明を熱心に聞きメモする学生たち。
Myrna(ビサヤ語)→Lucil(ビサヤ語から英語)→通訳の方(日本語に)
通訳の方は、ビサヤ語も英語も日本語も分かるトリリンガル!


次に、工房近くの山へラフィアの木(葉)を見学し、工房でLucilから
その木からどのようにして糸にするのか、パネルを使っての説明や、
スルシィのことなどを質疑応答形式でLucilや編み子さんたちと。

そして、ワークショップで実際にラフィア糸でかぎ針を用いブローチの
制作を。

天然素材のラフィアは何の加工もしていないので、とっても
編みづらく、初心者にとっては一目編むのも大変のようです。

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編み子さんに教えてもらいながら、みなさん真剣です。


短い
時間のスタディツアーですが、今まで知らなかった習慣や
文化などを自分の目で見て感じ、自分に何ができるか、何を
したいか、を探すきっかけになってくれれば、と思います。


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Lucilの話を聞く学生さんたち。

工房には、思い思いにバッグを編んでいる編み子さんもいて、
にぎやかさが伝わってきます。

私は東京にいて、現地任せのスタツアでしたが、みなさん、
楽しんでくれたようです。


編み子さんたちの笑顔

編み子さんたちは、毎日工房に来るわけではありません。

家で家事や家畜の世話の合間に編んだ方が能率がいいし、
時間を有効に使えるからです。

2週間に一度の給料日やバッグのアイロンがけ、分からないところ
を聞きに来たりは、もちろんあります。

そんな時、何人かが集まるとホントによく笑っているのです。

みんな白い歯を見せて、大きな口を開けて。

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何がそんなにおかしいの?と思うこともあります。が、
(内心、その笑いの中に入りたい、と 笑)

そんなみんなを見ていると、間違っても編み子さん同士のイジメ
なんてないのだろうし、

工房に来て、顔なじみのみんなに会えて顔を見て安心、なには
ともあれ嬉しいのだと思います。

その笑顔はバッグを編むときに、きっと笑いと一緒に編み込んで
いるのでは、と思っています。

もちろん、目数を数えたり、細かい作業をしている時は、口を結んで
黙って真剣に編んでいます。

仕事なので、納期もあるし間違えればほどいてやり直しをさせられるし、
肩も凝ったりするけれど、イヤイヤながらしかめっ面して編んでいる
編み子さんは一人もいません。

手編みのバッグが温かいのは、こんなところに理由があるのかも
しれません。


小腹がすいた時に…

東南アジアのどの国に行っても屋台フードはありますが、
フィリピンも負けていません。

街を歩いていると焼き鳥や、フィッシュボール(魚のすり身を
丸めて揚げたもの)、揚げバナナなどなど、衛生上どうかな~
というのもありますが、色んな屋台があちこちに出ています。

工房のあるカルカルの街を歩いていたら、小学校の校門前に
(最初のころこの小学校の図書室を借りて編み物のトレーニング
をしていました)日本の今川焼のようなのを売っている屋台が。

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生徒も買っていましたが、
日本だったら、すぐ撤去させられてしまうでしょうね。

一つ5ペソなり(約12円)。
中のあんは、チョコレートかチーズを選べます。

ちょっとモサモサかなぁ。

食べながら歩くこと、数分。

3月か4月にやるファッションショー会場の下見に市の体育館へ。

ここの広場には、パパイヤをスライスしたものがナイロン袋に。
おいしそうというより、衛生上大丈夫かな、とチラッと頭をかすめ
ましたが、フィリピンに通うこと5、6年!

もうだいぶ免疫が付いたのでは、と一袋買ってみる。
同じく5ペソ。

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塩とお酢をお好みで掛けてもらい食べます。

美味しい、というよりも、何か後を引いてポリポリかじってLucilと
一袋を食べてしまいました!

フィリピンの屋台では、食事としてお腹を満たしてくれるものから、
小腹がすいた時に小銭でちょっと買えるおやつ的なものまで
本当に色々な物が売られています。

なかには、日本では見かけない怪しい食べ物も。
火が通っていたら、たぶん大丈夫でしょう(笑)。

屋台の魅力は手軽さと安さ、ですね。

フィリピンに来たら、ぜひ色々屋台フードを食べてみてください。
そして、
売っている地元の元気なおばちゃんと触れ合ってみてください。


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