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Rosario村の集会ベンチ

スルシィの工房には、街なかでよく走っているチャッピー(バイクに
幌付きの対面式座席が付いた乗り物)に乗って通ってくる編み子さん
がほとんどですが、山の方に住んでいて、デコボコ山道の唯一の
交通手段がバイクしかなく、通うのが大変な編み子さんもいます。

そんなRosarioという村に住んでいる編み子さんたち。

みんなに工房まで来てもらうのが大変なので、Em-emが2週間に
一度村まで通い、出来上がったバッグをチェックし、工賃を支払って
います。

そのRosario村の、バランガイホール(町内会の集会所)や幼稚園
のある中心地に、誰が座ってもいい、井戸端会議をするのもよし、の
村のベンチがあります。

雨風にさらされ、雨漏りはするし、第一支えている支柱も老朽化し、
今にもぺちゃんこになりそう、潰れた時に誰かが座っていたら危ない!
ということで、

雨が降ると幼稚園の教室を使わせてくれたり、村長さんにはいつも
お世話になっているので、この際、スルシィで屋根付きベンチ一式を
プレゼントすることにしたのです。

before
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支えている柱は曲がり、屋根はバサバサ、今にも潰れて落ちてきそう…。

after
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ジャーン!
立派な村の集会ベンチが出来上がりました!
これなら当分の間、みんなの憩いの場として使えそうです!


ハロハロ(Halo-halo)

ハロハロ、これはフィリピンの国民的デザートです!(笑)
日本で言うところのパフェみたいなもの、と言ったらいいのかも
しれません。

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かき氷の上に、アイスクリーム、マンゴーなどの果物や紫イモ、
豆にゼリー、ナタデココ、タピオカ、プリンなどが乗っていて、それを
すくって上品に食べる、のではなく…。

タガログ語でハロハロとは混ぜこぜにする、という意味があり、
その名の通り、トッピングされているゼリーやタピオカ、プリン
などをスプーンでガシャガシャ、ザクザクとかき氷とマゼマゼして、
食べるのです。

お店によって、トッピングされているものが違ったりしますが、
紫イモ「ウベ」のアイスが乗っているハロハロが多いので、
ハロハロと言えば私は紫のイメージがあります。

フィリピンの暑さの中でこのハロハロを食べると、冷たくてミルクの
甘さもあって、なかなか美味しいのです。

フィリピンに来たら、ぜひガシャガシャ、サクサク、マゼマゼして
食べてみてください。一つ200円ぐらいです。


刑務所訪問

先月、久しぶりに工房のあるカルカル市の刑務所を訪問しました。

この刑務所に収監されている女性たちに編み物のトレーニングをし、
女性たちは刑務所内でスルシィのバッグを編んで、工賃を得ています。

大部屋でみんな一緒に規則正しい生活をしているのですが、

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     大部屋でスルシィのバッグを編む、女性たち (ちょっとお行儀が悪いですね)

得たお金は、みなさん子どものために使い、やりがいを持って
仕事をしてくれているようです。

だいたいいつも15人前後の女性たちが収監されていて(現在は17人、
男性は10倍以上の約200人)、ほとんどの人たちが麻薬の売買、
2人が子どもの虐待です。

初めて行った時、収監されている女性たちはどんな人たちなの
だろう、ちょっと怖いな、無視されたりして…などとドキドキしながら
大部屋に入っていったのを覚えています。

それは取り越し苦労で、えっ、ここは刑務所…と思うぐらい、質問には
ちゃんと答えてくれるし、とにかくみなさん明るい! 

刑期の不安や共同生活だし実際はきっと色々あるのではないかと
思うが、悲壮感はあまり感じられない。

でも、現実はそう甘くはない、と思う。

塀の中に自由はないし、言わずもがな、出来心で麻薬の売買に
手を染めてしまった代償は大きい。

中には、もっとも重い刑が確定し、マニラの刑務所に護送された
女性もいます。

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     みなさん、黄色のTシャツを着て、仕事に精をだしています


収監されている間に手に職を、そして出所後はスルシィで働ける
ように、とのことで始めた地域に根ざした取り組みのひとつ。

でも、刑務所に通いだして約2年たつが、出所したのは今までに
たった1人。それも、ある事件を起こしたものの正当防衛が認め
られたから。

この出所した女性が、スルシィで働く意思があるという。
近いうち面接をすることになっているのだが、

やっと一人、スルシィの仲間に迎えることができそうである。


ファッションショー - 4

4月1日のファッションショーまで、あと20日。

編み子さんたちは全員、白の上下(または白のワンピ)を着て
ランウエーを歩くので、白い服を持っていない人は友だちに
あたってみて、借り先を確保。

現地では、着々と準備が進んでいて、

大きなtarpaulin(防水シート)で出来たフィリピンらしい?(笑)
ポスターも出来上がり、これは会場のジム(体育館)に掲げます。

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案内状も仕上がり、これからお世話になっている方やお呼び
したい方などにお送りしたり、直接お会いし手渡したり。

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現地に全て任せているので、私は進捗状況を確認するだけですが、
私にもやるべき事が…。それは、

ショーの最初にビサヤ語(セブ語)で大勢の観客の前で挨拶する、
その挨拶文を覚えることです。

Em-emに何回も読んでもらうものの、

「nga」の発音が難しい。
「ニヤァ」?違う 「ニンヤ」?違う 「ニンガァ」?違う…。

あまりの出来なさに、最後はEm-emも笑い出す始末。

「karon」もしっかりRの発音だ。

Lucilは、紙を見て言ってもいいよ、と言ってくれるが、
編み子さんもランウエーのウオーキングを練習しているのだから、
私もがんばって覚えないと。

もう、カタカナで丸暗記して覚えるほか、ないね。
「マァヨン ガービーイー カニニョン パナン………」


ファッションショー - 3

ファッションショーをするには、下準備が欠かせません。

ファッションショーの題名を何にするかに始まり、会場の予約、
会場は市営のものなので市長さんに手紙を書き打診、誰を
お呼びするか、セブのテレビ局、新聞社、お世話になっている
方々に連絡、宣伝をどうするか、

編み子さんたちのランウエーの歩き方指導にメイク指導、
練習も何度かしなければならないし、

そして、ショーの進行、最終確認。

私は東京にいて、これといって何もできないのですが、現地と
連絡を密に取り、一つずつ進捗状況を確認しています。

今日は、一回目のメイク指導をゲイのお兄さんたちから受け、
そして写真撮影。歩き方の指導も少し受けて。

現地から写真がたくさん送られてきました。
みんな、お兄さんたちにメイクをしてもらい、キレイになって!!


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メイクをしてもらってます、初めての経験!

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髪も結ってもらって、おぅ、キレイになったね!

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いつになく真剣にKinKinの説明を聞く編み子さんたち


主役は編み子さんたち。

今までにない経験をたくさんして、目いっぱい楽しんでくれたら、
もうそれだけで嬉しいです。

そして、それを自信に変え、これからもスルシィでますます
がんばって欲しいです!


ファッションショー - 2

どんなファッションショーにしたいか、どうショーを進めていくか、
ライトは?音楽は?予算は?などなど、素人の私では右も左も、
まして異国の地、ここはやはりプロの方たちにお任せした方が
間違いないということで、

プロのエージェントにお願いし、私の滞在中に打ち合わせを
することに。

打ち合わせ場所の工房に来たのは、みなさん仕事を終え約束の
夜7時半。何と全員がゲイのお兄さんたち。

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リーダーのKinKin(キンキン、ピンクのタンクトップに短パン)が
テキパキと話を進めていく。英語ペラペラ。

音楽はディスコミュージックはよしてね、上品にね、VIPは誰と
誰を呼ぶか、フィンガーフードは何にするか、洋服は?モデルは
いらないんじゃない?進行は?などなど、ディスカッションする。

motorcade(車のちんどん屋さん?ファッションショー当日、何台
かの車が、今日どこどこで何時からファッションショーがあるので、
来てください、と宣伝しながら街を走る)、ランウエーの歩き方の
レッスン、メイクの練習など、予算が膨らんでいく…。

やるからには、編み子さんたちにもプライドを持って楽しんでやって
欲しいし、見に来てくれる人たちを感動させたいし、来てよかったと
思って欲しいし、なんて考えながら事を進めていたら、何だか、だいぶ
大がかりなファッションショーになってしまいそう!

市長さん(たぶんお忙しい方なので無理かな、でも奥様にはいらして
欲しい)や村長さんもお呼びするので、スルシィをアピールするいい
機会かも、と思っています。

またどこかの村長さんから、うちの村に来て編み物のトレーニングを
して、などのリクエストがあるかもしれないし、ショーを見に来た人が
スルシィで働きたい、と思ってくれるかもしれません。


私もショーの最初にビサヤ語での挨拶と、そのあと英語での簡単な
スピーチが。

Lucilにちょっとビサヤ語で言ってみて、とお願いして耳を澄ます。
「えっ、もう一度、えっ、覚えられない、発音難しい!」と言ったら、
あと一か月もあるでしょ、練習しなさい!と言われてしまいました。
(KinKinが助け舟、暗記せず紙見て言ってもいいよ、と。
でも、カンペ見ながら言うのは美しくないもの…)


毎年続けていくうちに、スルシィのファッションショーを楽しみに
待っている人が増え、そして、春の風物詩になるように!

たくさんの人の力を借りてやるのだから、成功させないと!

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Lucilとスルシィ・ファッションショーの応援隊(?)でもある5人衆。
choreographer(振付師)でもある彼ら、左から2番目のEyadのみ
高校の先生。

踊って見せて~と言ったら快く踊ってくれるし、写真をFBとブログに
アップしてもいい?って聞いたら、答えは「of course!」

いいね、この乗り!


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