編み子さんたちの笑顔
編み子さんたちは、毎日工房に来るわけではありません。
家で家事や家畜の世話の合間に編んだ方が能率がいいし、
時間を有効に使えるからです。
2週間に一度の給料日やバッグのアイロンがけ、分からないところ
を聞きに来たりは、もちろんあります。
そんな時、何人かが集まるとホントによく笑っているのです。
みんな白い歯を見せて、大きな口を開けて。
何がそんなにおかしいの?と思うこともあります。が、
(内心、その笑いの中に入りたい、と 笑)
そんなみんなを見ていると、間違っても編み子さん同士のイジメ
なんてないのだろうし、
工房に来て、顔なじみのみんなに会えて顔を見て安心、なには
ともあれ嬉しいのだと思います。
その笑顔はバッグを編むときに、きっと笑いと一緒に編み込んで
いるのでは、と思っています。
もちろん、目数を数えたり、細かい作業をしている時は、口を結んで
黙って真剣に編んでいます。
仕事なので、納期もあるし間違えればほどいてやり直しをさせられるし、
肩も凝ったりするけれど、イヤイヤながらしかめっ面して編んでいる
編み子さんは一人もいません。
手編みのバッグが温かいのは、こんなところに理由があるのかも
しれません。
2017-02-08 14:10
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