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ゆくゆくは、Independence を!

現地、セブのSulci Handicraft Tradingが、徐々に日本の
Sulciから独立してやっていけたら…、また1日でも早くそう
なれたら、じゃぁ、何をどうやっていけばいいか、など最近
Lucilとよく話すようになりました。

Lucilもその方が自分の会社と思って、やる気が増すのでは、
と思います。

ただ、商品のデザインから制作、販路、資金、編み子さんの
マネージメントなど、全て現地でやれるようになるにはまだまだ
時間もかかりますが、スルシィもこの先どうしていかなかければ
ならないか、どうしたいかを2017年を前に考えています。

早いものでもう今年もあと2ヶ月弱。
来年は、スルシィにとって、素晴らしい年になりそうな予感。


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現地では、ツリーオーナメント用に小さなクマさんを販売しています。

90%以上がクリスチャンのフィリピンは、クリスマスは一大イベント。
Denisaデザインのこのクマさん、よく売れているようです!


LucilとEm-em

現地セブでも、リゾートホテルのショップやギャラリーなどで
スルシィのバッグや小物を販売させてもらっています。

お金の授受が発生するので、現地でビジネスをするということは、
もちろんビジネスパミット取得が最低条件です。
(ビジネスをする上で必要なIDナンバーを取得)

このビジネス許可証を取得するにも、スムーズに事が運ばず、
何ヶ月も時間とお金を要し、何度もうまったく!と思ったことか!

ちなみに現地の社名(会社組織ではありませんが…)は、
SULCI HANDICRAFT TRADING で、しっかり毎月、日本より
高額な税金を支払っています。

そんな現地の会社(工房)を支えているのが、パートナーのLucil。
彼女がいなかったら、スルシィはここまでになっていなかったか、
途中で挫折し消えていたかもしれません。
(よく彼女とは言い合いもするけれど、感謝です!)

最近は、DTI(貿易産業省)やChamber of Commerceなど
政府機関からも目を掛けてもらえるようになり、先日は3ヶ月間
メンターを付けてもらえるメンバーに選ばれたとのこと。
(セブ島や周りの島から24人選抜されたうちの1人に)

最近はセミナーに参加したり所雑用もこなしたり、とホントに
忙しい。

そして、そんなLucilを手伝い支えているのがEm-em。
彼女はQC(品質チェックの責任者)も兼任し、私が新しいバッグ
の編み方をまず1番に伝授するのもEm-emです。

何を教えても一発で理解してくれるので、もうスルシィにいなくては
ならない人だし、Lucilからも頼りにされています。

現地でも徐々に自分たちで考えそれを行動に移し、少しずつだが
自立の道を歩み始めたので、檄を飛ばしつつ見守っていけたら、と
思っています。

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Lucil(左)がEm-em(右)に写真の取り込み方か何かを聞いているの図。
なにやらパソコンを見ながらヒソヒソ…。


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あぁ、何だ、こうすれないいのね、分かった…。(Lucilの弁)


セブの地元の刑務所 -2

---  セブの地元の刑務所 -1 からのつづき ---

約400万人がかかわるとされるフィリピンの麻薬犯罪。
(600万人ともいわれている)その麻薬撲滅はドゥテルテ大統領の
最大公約なのだが…。

麻薬売買や使用の容疑者、売人同士の抗争、口止めなどで
麻薬犯罪に関係した容疑者たち5000人以上が殺害され、

裁判を経ずに多くの人が殺される状況を国連が「人権問題」と
批判するもどこ吹く風のドゥテルテ大統領。

殺されるよりはマシ、と麻薬売人や容疑者たち何十万人が警察に
自首。どこの刑務所も自首した人で溢れかえりギュウギュウらしい…。

と、新聞やテレビで見聞きしていたので、

地元カルカルの刑務所に収監されている女性たちに編み物の
トレーニングをしているElisaに最新の刑務所事情を聞いてみた。

Elisaが言うには、収監されている女性の数はほとんど変わらず
(いつも15人前後)、男性は30人ほど増えて約200人になった
とのこと。

17人の女性のうち、一人は刑が確定しマニラの刑務所に護送され、
それも麻薬の売買で終身刑になったとのこと。まだ40歳ぐらいで
子どももいるのに死ぬまで刑務所とは…。

一人減り16人になった女性たちのうち、14人が麻薬の売買、
そして残り2人が子どもの虐待だそうだ。


どうすれば麻薬撲滅戦争に終止符を打てるのか…。
濡れ衣を着せられる人も後を絶たないと言われているが、殺さないと
撲滅にはならないのか…。


この25日にドゥテルテ大統領が来日する。


セブの地元の刑務所 -1

スルシィは、アトリエ工房がある地元Carcar市(カルカル)の刑務所に
収監されている女性たちに、編み物のトレーニングをしています。

編み物という手に職をつけるのが一番の目的ですが、収監されている
間に技術を習得し、出所後はスルシィで働けるように、と考えています。

また小遣い稼ぎにもなるので、工賃をもらうことでの現金収入は彼女
たちに取っても魅力となっているようです。

過去の刑務所の記事↓
http://sulci.blog.so-net.ne.jp/2016-06-04


刑務所へ行くのは、編み子さんElisaの仕事。

今回も私の滞在中に彼女が刑務所に行く日があり、朝8時過ぎに
工房のドアのノックの音。(えっ、早!朝ご飯まだの私は焦る!)

工房に入って来るなり掃き掃除を始め、刑務所に持って行く
ラフィアを秤で計り、用意をテキパキとするElisa.

大きな袋に持って行くラフィアを入れ、刑務所まではバイクを
チャーターして約20分。

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いってらっしゃい! 大きな袋を抱えて。

彼女が収監されている女性たちにバッグの編み方を教え、出来
上がっているのをチェックし、OKなら工賃を払い、間違っていたり
直すところがあればそれらを指導し、夕方4時まで仕事をしてきます。

帰りにまた工房に顔をだし、報告をLucilにしてから家に帰ります。
Elisa、
お疲れ様!& ありがとう!

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ドゥテルテ大統領の「麻薬撲滅戦争」。
警察官や自警団に射殺された麻薬犯罪容疑者や中毒者は、
この3ヶ月で5000人以上とも言われていて、殺されるなら
自首して刑務所に入った方がまし、ということで、ある刑務所は
溢れんばかりの人、人、人。

それをTVのニュースで見ていたので、今回Elisaにカルカルの
刑務所はどうなの?と、

気になっていた最近の刑務所事情を色々聞いてみました。

-2につづく。


型紙を作ってのバッグ作り

編み子さんの中からデザイナーも育って欲しい、との考えから
毎年「自分でデザインし、それを制作する」というコンセプトのもと、
コンペティションをやっています。

今年で3回目。

毎年11月末までに制作し、12月のクリスマスパーティの時に
上位入賞者を発表しています。

入賞者には、賞金と副賞、私の手書きの賞状も授与しています。

年々、「おっ、いいじゃない!」というバッグが増えつつあり、初めは
ただ編むことさえおぼつかなかった編み子さんたちの成長も感じ
られ、みんなの出来上がったバッグを見るのも賞を選ぶのも、
ワクワクとても楽しみです。

ただ、自分でこういうバッグを作りたい!とイメージやデザイン案を
膨らませることができる編み子さんは多くはなく、どうしても今まで
の既存のスルシィバッグに似た形になってしまい応用が利かない、
という編み子さんが多いのも現実です。

そこで、今回私がセブに滞在中に、こういったバッグの作り方も
あるのよ、と作りたいバッグの型紙を作り、それに沿って編んでいく
方法を実際型紙を作って実演をし、伝授してみました。

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私がセロテープで貼りながら作ったバッグの型紙。
出来上がり次第ですが、来シーズン用にスルシィバッグに加わると
思います。Em-emに制作を頼んできました。

何人の編み子さんが実際にこの方法を用いてバッグを作るかは
分かりませんが、頭の中のイメージだけでは形を作るのが難しい
編み子さんが、編んではほどいて、を繰り返すのなら、この方法も
トライして欲しいと思っています。

今年も「おっ、いいじゃない!」と私を唸らせてくれるバッグに
たくさん出会えたらいいな、楽しみです。


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来シーズン用のブドウ柄のバッグが出来上がりました!
ブドウの葉っぱは私が図案化し型紙を作り、Em-emが形に
したものです。


この辺で…と、これから…!

スルシィの会社設立は、2011年11月。

早いものでそろそろ丸5年、6年目に突入する。

この辺で、現地の「家内制手工業」的な体制を会社らしく、
来年にかけて仕組みづくりや経営の見直しを図る予定です。

私だけだと慣れや甘えもあるので、外部の友人に加わって
もらい、コンサルティングをしてもらいつつ一緒に職場研修
をやっていきます!

……と、口で言うのは簡単ですが、

分かってもらうのは、根気も時間もかかり大変ですが、でも
やらなければ前に進めないしスルシィの成長もないので、
互いに成長し目の前の扉を一つひとつ一緒に開けていきたい
と思っています。

見直さなくてならないところがたくさんありますが、ここで決意
新たに頑張っていきます。


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Lucil、ビシバシいきますよー!

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現地のキーパーソン、Em-em, Elisa and Lucil

そして、たくさんの編み子さんたち!

みんなで次のフェーズにいくよ!


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